∴ アーベントロート

10月4日（土）【2014 No.18】

最近、天狗ヶ城や中岳は朝駆けの方々でいっぱいになることが多くなり、冬場までの間は気象条件等の良い日は出来るだけ夕駆けに切り替えようと考えていた矢先、土曜日の午後は台風18号の影響でPM2.5が吹き飛ばされ、夕方までは上空もそれ程厚い雲には覆われない予報。　ということで、深夜ではなく早朝に自宅を出発し、まずは男池のおいちゃん家へ。　おいちゃん家に着くと、栗が3袋並べてあったので即大人買い♪　しばらくして、朝駆けを終えた「九重大分山行脚」の m.saitoさんが立ち寄られしばし談笑。　くじゅうを撮影される方々の中で、私の個人的な見解だが、今年のヒットメーカーは間違いなくm.saitoさんなのである＾＾

お忙しいm.saitoさんを見送った後、来週以降の紅葉山行に備えて、三俣山の様子を見に行こうか、それとも夕焼け狙いで牧の戸コースに向かうか．．．しばし思案．．．　というのも、17時前には厚めの雲に覆われるという予報に変わっていたのである。　夕焼けが期待出来ないのであれば、紅葉の事前調査に切り替えるべきで、大曲に駐車後、11：30頃に取り付いた。　この時間なので、必然的に早朝から登られた方々とすれ違うわけだが、誰にも聞かずに自分の目で確かめようと決めていた紅葉の進み具合を、同じ場所で休憩のため立ち止まった方に、挨拶がてらつい聞いてしまったのである＾＾；

紅葉はほとんど進んでおらず、気の早いドウダンがほんの少しだけということで、すがもり越しに着いた私は、三俣山への登山道に足を向けることなく、そそくさと北千里浜へ下りて行ったのである。　北千里浜に下りると黄葉したイタドリに目を魅かれ、しばしイタドリ撮影に没頭。
その後、北千里浜の端にある「くじゅうの槍」撮影にこれまた没頭。　その際、くじゅう分かれに救助ヘリが飛んできて20分以上ホバリングし、救助隊の方2名がヘリから下りてきていたようだった。　何があったかは不明だが、登山を含め何事においても、まずは安全第一ですね。

くじゅう分かれに上がると、吹き付ける風が強く思いの外冷たい。　上空は徐々に雲が広がり始めているが、せっかくここまで来たので夕方まで居残ることにした。　周りの様子を見ると、大船山や平治岳方面からガスが迫ってきそうだったので、夕暮れはどこかの山頂ではなく星生崎下で迎えることとした。　殆どの登山者が下山していく中、星生崎の上に人影が見えたが、それもその後見えなくなった。　もしかして今日の夕駆けは私ひとちぼっち？？　寒さ対策をした後、予想どおりガスが押し寄せてきた。　南西の空は薄い雲が広がっており陽射しは弱い。　今日はこのまま終わるのかと諦めかけた17時35分過ぎから、陽射しが強くなったかと思うと、事態は急展開！　ガスは押し寄せているものの、山肌が赤く焼け始めた。　久しぶりの綺麗なアーベントロートである。

PM2.5の影響が無いためか、アーベントロートが力強く、それが終わったかと思ったら今度は上空の雲が見る見る色付いてきた。　日没後の上空の焼け方はマジックアワーと相まって尋常でなかった！　残照もことさら力強く、下山中もずっと見続けることが出来、40分以上は続いていたのではないだろうか。　19時10分に牧の戸峠へ到着したが、今日はこれで終わりではないのだな．．．安全確保のために、ヘッドライトを後方に向け、ハンドライトで前方を照らしながら、大曲まで歩くこと20分、ようやく今日の山行終了。　行き当たりばったりだったが、なかなか面白い山行であった＾＾